NanatsunoTaizai

□Fifth 〜ギルサンダー襲来〜
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「今の私は〈七つの大罪〉の誰よりも強い」



自信たっぷりだねー。


でも、団長にはかなわない。



「そうかもしんねぇし、そうじゃねぇかもよ?」


「……ならば、その縛解いてやろう」



ギルサンダーが解く前に、自力で私たちは縛を解いた。



『その気になれば、こんなもんだよ』


「私も、その気になれば森ごと貴様らを消せるが…?」


「んーー、それは無理だ」



ギルサンダーに、団長がニッと笑った。



「……ならば斬り殺すまで」


「そっくりそのまま返す!」



ちらっと私たちの方を向いて、手を出すなと指示された。



「ほーい、団長」


『ちぇっ、つまんないのー…』


ディアンヌの肩に乗り、団長たちを見守ることに。



「三人がかりで負けるのは屈辱か?」


「年長者の気遣いがわかんねぇのか?」



睨み合う二人。


そして、斬り合いの合図のように二人の間に雷が落ちた。


そのまま斬りつけるギルサンダー。

フルカウンターで返す団長。



「言ったろ、そっくりそのまま返すって」



『あ、団長! 後ろ!』



思わず口を出してしまった。


見てるこっちがハラハラするよ。


団長は大丈夫だって分かってても、不安になる。



一瞬にして後ろに回ったギルサンダーに、団長は肩口を思い切り斬られた。


そのまま倒れていく団長。



「最期に言い残すことはあるか?」



そう言うギルサンダーに、団長は虚ろな目で口を開いた。



「他の……なかまが、どう…なって…いるのか……だけでも……知りたかった…」


「……いいだろう」



倒れている団長を見下しながら、バンとキングの居場所を吐いてくれたギルサンダー。


キングは死者の都で……

バンは……バステ監獄か。


早く、バンに会いたいなぁ……



二人の居場所を聞いた団長は、元気に起き上がった。



「サンキュー、ギル坊! どっちかあたってみるよ」



居場所を聞き出すためとはいえ、団長も無茶するよね。


まあ、団長だからできるのかもしれないけど…



「続きはまた今度……な!」



…合図だ。


またしても団長に斬りかかったギルサンダーの剣を私の【紅血鎌】(ブラッド・デビル)で止めた。


 
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