NanatsunoTaizai

□Sixth 〜バステへGO〜
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白夢の森から抜けて、王女様たちはホークママに、私と団長はディアンヌの肩に乗り込んだ。


近いからっていう理由で、次の行き先はバステ監獄に決定。



『やった!』


「嬉しそうだな、ナツメ」


『うん、嬉しい』



だって、これでバンに会うことができるんだもん。


大好きな、バンに…



『じゃあ、早速バステ監獄に行こ!』


「おーーーっ!!」



張り切って向かおうとしたけど、王女様がそれを止めた。



「そんな体で…また聖騎士と戦う事になったら…!!」



心配そうに見つめる王女様。


そんな王女様のスカートに頭を突っ込めば治るかもとか団長は言ってる。


その様子に、ディアンヌがムッとした。



「団長とベタベタして……」


『まあまあ、そんな顔しないでさ』



私は、ムッとするディアンヌをなだめた。


まあ、気持ちはちょっと分かるけどね。



そのうち、団長は寝れば治ると言って店に入っていった。


何かを思い出し、慌てて追いかける王女様。



「メリオダス……様…」



ドアを開けるなり、王女様は入り口で固まった。


そして、慌てた様子で店に駆け込んだ。



「メリオダス様!! しっかりしてください!!」



尋常じゃない声が聞こえてくる。



団長に、なにかあった…?



『ディアンヌ〜、ちょっと団長の様子見てくるね?』


「分かった」



ディアンヌの肩から降りて店に入ると、倒れている団長と焦っている王女様がいた。



『団長!! 王女様、団長どうしたの!?』


「店で倒れてて…… やっぱりこの傷が…」


『とりあえず、ダルマリーに行こ。 傷の治療しなきゃ… バステ監獄はその後』



店にあるタオルを持ってくるように王女様に指示をして、私はホークママの元に向かった。



『ホークママ! 行き先変更!』


「どうしたのナツメ? なにかあったの」



心配そうに私を見つめるディアンヌ。



「団長、傷のせいで倒れた。 意識もない」


「団長が…!?」


『とりあえず、ダルマリーに行って治療してもらう。 って事で、ホークママ! ダルマリーまでお願い!』



私たちは急いで、ダルマリーへ向かった。


 
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