NanatsunoTaizai

□Fourth 〜サーペントとの再会〜
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バーニャを出発し、私は部屋へと向かった。


そして、ベッドに潜り眠ろうとした。


その時だった。



「ナツメ、何してんだ?」


『何って、ベッドでする事は1つでしょ?』


「そうだな、1つしかないな。 …もっかい言ってみ」



ノックも無しに入ってきた団長。


しかも、なんか興奮してるし。



『団長ー…何考えてんの』


「言っても良いけど放送できるか…」


『ベッドでする事は、睡眠を取ることですっ!!』



ったく、団長ってばスケベなんだからさ……



「そうだな。…じゃあ、一緒に寝るか」



おいでと、布団をめくり、添い寝を促す。



『一緒には寝ませんーー! ほら…からかってないで、出てってね〜』


「いいじゃねーか。別に…って…」



―バタン―



『ふぅ… やっと追い出した』


さぁ、寝よう。


損した分の睡眠時間を補うんだ。




団長を追い出し、眠りにつこうとした瞬間に、ホークママが止まった。



『え……何で止まる……?』



止まってすぐに、誰かが階段を上がる音がした。


あー、近づいてきた…



―コンコン―


控えめにノックして、誰かが部屋に入ってきた。



「あのー…ナツメ様? 次の目的地に着いたみたいですよ」



布団をかぶる私の肩を優しく揺する王女様。



『あ゛ぁー…、結局寝れなかったぁ(泣)』



しぶしぶ起き上がり、白夢の森へと向かった。
 
 
 
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