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□かわいいひと
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「せーんぱい!」

そう言いながら、成神が急に後ろから抱きついてきた。

「...重てぇから離せ」
「いーやーでーすー」

...やばい。身の危険を感じる。

案の定、さりげなく服の中に手を入れてきた成神に肘鉄を食らわした。


「ぐふっ...!」
「昼間から盛ってるからだ」
「じゃあ夜ならいいんスか!?」
「一休かお前は」

「...つーかお前が隣町に美味い喫茶店があるから行こうって言い出したんだろうが」
「いや余りにも先輩が可愛いんでここで先輩を食べてくのもありかなーって」

「無しだ。...ってか可愛いとか言うな」

女なら喜ぶセリフだろうが、男である自分に言われても嬉しくもなんともない。
というか佐久間とかアフロディならともかく、俺の何処が可愛いのかも今ひとつわからない。


「可愛いから可愛いって言う事の何が悪いんスか?」

「...うっせ。行くぞ。」

真顔でそういう事言うか?
恥ずかしい奴...

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