!長編A!

□プロローグ
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和やかに話していた5人はゾロゾロと体育館の方に行く。だが――…
5人『……』
行く直前、ほんのわずかだが5人が冷や やかに此方を見ていた気がするのだが………?
…………
A「…見間違いか」
俺は気にしないことにした。

――結論、関わってはいけないと言われている5人は普通の人に見える。

俺的には、だが。
…ただ、クラスの奴らからみた5人は違うらしい。
…話を聞いたとき、凄くおどおどしてたっていうか、なんていうか…怖がってたっていうのが一番しっくりくるな。
そして、みんな口を揃えてこう言った。
『5人とも、武器みたいな物を鞄の中に入れてたり、持ってたりするらしいよ』
って。他はバラバラだったが。
確か…
「目の前でいきなり消えた」
とか
「蒼井さんの傷痕について噂ってほんとなのかなって話してたら、朱岸くんたち2人が草刈用の鎌持って階段の上にいた」
とか。
怖い話もあったが、普通っぽい話もあったな。
「授業中は大抵寝てる。」
とか…
「熱心に何を描いてるのかなぁと思ったら、絵を描いてたわ」
とか。
ただ、何故か先生受けはいい。
…何故だろう?
「あの5人はとてもいい子達よ」
先生達は全員そう言った。俺としては羨ましい限りである。

(あ、やべ…。早く行かないと体育に遅れる!)
気付けば、教室の中には俺1人しかおらず、皆体育館に向かった後だった…
俺は廊下を全速力で走る。

だが
「っ!?」
体育館に入ろうと した瞬間、誰かに襟首を掴まれ、体育館裏の方に連れてかれる。
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