黒バス

□僕の新しい光
1ページ/4ページ

僕は、もう光なんていらないと思っていました。

必要ない。僕は誰の影にもならない。

そう、決めていたのに――――。







「黒子、部活いこーぜ!」

HRが終わった後、軽くうたた寝していた僕に話しかける。

「火神くん…。後5分…」

一度は顔をあげ火神君を見てからまたうつ伏せになる。

「こら黒子!カントクに怒られんぞ!!」

「冗談ですよ、行きますか」

ガタ、と席から立ちバックを持って歩き出す。

「ちょ、せっかく起こしてやったのにそれはねぇだろ...」

火神君が隣に来て二人で歩き出す。

「すみません。でも、ありがとうございます」

「おう…。今日もあちーな。ぶっ倒れんなよ?」

「…多分」

実はと言うと、僕は昨日暑さに参ってしまい倒れている。

「ったく、昨日は大変だったぜ」

記憶があんまりないけれど、火神君が保健室まで運んでくれたらしい。

「申しわけないです。以後気をつけます」

そんな僕に火神君は言う。

「肌は白いし、中学の時もそうだったのか?」

「はい、とてもキツかったです」

そう言って僕は中学のころを思い出し始めた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ