黒バス
□僕の新しい光
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僕は、もう光なんていらないと思っていました。
必要ない。僕は誰の影にもならない。
そう、決めていたのに――――。
「黒子、部活いこーぜ!」
HRが終わった後、軽くうたた寝していた僕に話しかける。
「火神くん…。後5分…」
一度は顔をあげ火神君を見てからまたうつ伏せになる。
「こら黒子!カントクに怒られんぞ!!」
「冗談ですよ、行きますか」
ガタ、と席から立ちバックを持って歩き出す。
「ちょ、せっかく起こしてやったのにそれはねぇだろ...」
火神君が隣に来て二人で歩き出す。
「すみません。でも、ありがとうございます」
「おう…。今日もあちーな。ぶっ倒れんなよ?」
「…多分」
実はと言うと、僕は昨日暑さに参ってしまい倒れている。
「ったく、昨日は大変だったぜ」
記憶があんまりないけれど、火神君が保健室まで運んでくれたらしい。
「申しわけないです。以後気をつけます」
そんな僕に火神君は言う。
「肌は白いし、中学の時もそうだったのか?」
「はい、とてもキツかったです」
そう言って僕は中学のころを思い出し始めた。