短編集
□月が綺麗ですね-影山飛雄-(ハイキュー)
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それはいつも通り部活のみんなでの帰り道。
みんなとわかれて、私と飛雄の2人になった。
『……』
「……」
お互い無言で歩く。
でもその沈黙さえ心地いいものだった。
けれど私は空を見て思わず声を出した。
『うわあ、星がたくさんある』
「………………………………だな。…月が綺麗だ。」
なぜだろう、飛雄の顔が少し赤い。
え、もしかしてこれって…!?
いやいや、あの飛雄にかぎってはないだろう。
顔が赤いのも練習の後で暑いからで、
でも、もしかしたら…
少しの期待を含めて答えた。
『うん、死んでもいいよ』
「は!?月が綺麗で死ぬやつがあるかボゲェ!」
…ですよねー、わかってましたよ。
『例えばの話だよ!それくらい月が綺麗だってこと!
それじゃ、私こっちだから!またね、飛雄』
私は少し恥ずかしくて逃げるように帰った。