始まりのアイズ
□1.
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「レオ、起きて、俺背が縮んだ」
『…はぁ?』
時計を見るとまだ朝の7時。
クロナにおもいっきり揺さぶられ目を開ける。
背が縮んだって、どうした。こいつついに頭いったか。
『背なんて縮んでねえよ。昨日と同じだ。つか眠い。寝させグフッ!?』
オレの言葉を遮って顔を殴られた。この暴力男が…‼︎
「ごめん。寝ようとしたから。ていうか、本気で背が縮んだ」
縮んでねえっつの…‼︎
「そういえば、他の皆は?さっきからボールがなくて探してるんだけど…」
『は?オレ以外にお前手持ちいねえだろ』
え?とクロナが固まる。
そのあと1分間の沈黙。
沈黙をやぶったのはオレ。
『とりあえず、寝たら?お前なんかおかしいぞ』
ウゥンと唸って、はっ、とこちらを見る。
「いや、外行ってくる。レオもついてきて」
『っは?え、ちょ…!』
イキナリ抱きかかえられ、外に飛び出す。クロナは久しぶりだのなんだの言ってたけど、どういうことか。昨日も修行だって言いながら外出てたじゃないか。
しばらく走って、着いたのはクロナの幼馴染のいる、オーキド研究所。