■Optimus■

□【壊したい、今の関係】
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今までで1番強いと思われる酒一升瓶とグラスを片手に

美波はすでにおぼつかない足をやっと歩かせていた





壊したい、今の関係



「オプティマス♪」

ガッチャと雑に開けバタン、とまた雑に手からドアを放す

「私の大好きな司令官。」

ベットの前に立っていたオプティマスを押し倒し抱きつく

「美波、かなり酔ってるな。」

すぐにアルコール度数のパーセンテージがブレインサーキットに映し出される

体を起こしちゃんと座らせた

「酔ってない!司令官、一杯どう?」

グラスに酒を注ぐ

「いや、私はそんなに強いお酒飲んだことがなく…」

「いいじゃん、チャレンジ!」

ムリにオプティマスに注ぎ終わったグラスを渡す

「む…」

押しの強い美波に負けお酒を一口



「やはり、強いな。」

グラスをテーブルに置こうとしたがその手はすぐに阻まれた

「の ん で♪」

ニコニコと飲み干す事を催促する笑顔が逆に怖い

オートボットの酔いは人間みたいに長引かないので仕方なくグラスのお酒を飲み干した




ぐらりと視界が揺れる

さすが度数が高いアルコールは酔いは早い

頬が少し赤くなって目を細める色っぽいオプティマスに美波は物欲しそうな顔で見つめた



「ねぇ、オプティマス。私がオプティマスの事好きなのわかってるでしょ?」


前から好きアピールをしていたが返事はいつも

「ありがとう」とか「私達に理解がある事は嬉しいことだ」という返事しか返ってこない



「わかっている。私達オートボットに理解を示し、好いてくれr「もう!意味が違う!」

また長々と感謝の気持ちをつづられる前にオプティマスの言葉をさえぎった




「一人の女として、私をみてよ。」

美波はまたオプティマスを押し倒す



「いや、君は女性としてとても魅力があるが、私は…」



少し慌ててどかそうとするも美波は引かなかった



「何?私のこと、前から本当は好きなんでしょ?」



前から知っていた


オプティマスは自分に気があると



それは他の人達からみてもわかった





「…私は……オートボットだ。」





自分も美波が好き


だが、人間の姿は出来ても本来はオートボット


人間とはかけ離れた姿かたちに変形する



そこがずっと引っかかり「良き仲間」として無理に見ていた



「関係ないよ。私はオプティマス・プライムに惚れたの。今の曖昧な関係のままなんて嫌。」


耳元でリップ音をたてながら囁く


「だが……君を傷つけてしまうかもしれない。」



私がこうして好きって表してるように



あなたからも愛情表現をしてほしい



こんな時くらい我慢なんてしないでさ



あなたに傷つけられたい



あなたがつけた傷が欲しい



あなたの好きなようにしてほしい



「あなたの手で壊して…オプティマスに傷つけられるなら本能よ。」


自らシャツを脱ぎ白い肌を露にした


オプティマスの手を取り自分の胸に手を置かせる




「オプティマスが欲しい。」



目の前の美波はお酒でいつも以上に積極的になり

またオプティマスも酔いに逆らえず理性を抑える事が出来なかった



オプティマスは美波を横に寝かせ上にまたがった


トロンとした目で見てくる表情を見せられては、もう今更手を引くなど出来るわけがない

ゴツゴツした大きな手で下着の上から秘部を優しくこすり始めた





曖昧な関係のままで終わるのは嫌



なら、痛いくらいに

傷を私の体につけて



激しい愛を教えて







今の関係を壊して











END

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