TF―長編。Sideswipe

□【仕事】
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話そうにもサイドスワイプと連絡が取れない
ラインも既読すらつかず、電話も繋がらない


せめて、もう一度だけ会いたい
だが何週間も連絡は取れなかった



このまま終わるんだと
ボーッと街を歩いていた


「優実ちゃん」

初めてではない、その声
「ジャズさん…」

ジャズを裏切ってしまった事と

サイドスワイプを知ってる人に会えた事で一気に涙がこみ上げてきた

「…とりあえず、別の所で話そうか。」
泣いてる優実の背中を優しく押し、この前の場所に連れてきた



「…俺と、約束したつもりはないもんな。」
あの時好きかと聞いたら頷いた
だが中途半端な気持ちなら近づかないで欲しいと言ったら泣いてるだけだった


ジャズにはそれが、わかったと言ってるように思えた
それは結局自分が勝手に解釈しただけだったのか


「私は…どうしたらいいかわからなかった……」


ジャズに、全て話した


呆れられるのを覚悟で
過去の事も、男と一緒に居た理由も
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