短編
□凛ちゃんの笑顔
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『あっ、あゆみさんだ…』
一人がそう言うとみんな逃げるように避けていた。
凛は不思議そうにあゆみを見つめた。
凛の視線を感じたあゆみは凛を見た。
『凛っ。ダメだよ見ちゃ』
『どうして?』
『あの人有名なのよ。不良グループのリーダーで』
『そうなんだね。優しそうだけどなぁ』
凛はあゆみを見ていた。
その時柄の悪い四人組に凛達は声をかけられた。
『何処中?一緒に遊ばない?』
『いえ、私達帰らないといけないんで…』
『なぁんでそんな事言わないでよぉ。つれないなぁ』
男が言った瞬間凛がバックを投げつけた。
『嫌がってんだから!やめなよ』
『おぉ!元気のいいネェちゃんだなぁ。カラオケいく?』
男が言った瞬間凛がナイフを突き付けた。
『ごめんねって謝って?』
凛は笑顔で男を見た。
『おぃおぃ。危ないだろ?そんなの持って』
男は焦っていた。
『ごめんねは?』
凛はニコニコしながら言った。
『やめとけ』
後ろからこえが聞こえた。
凛が振り向くとあゆみが凛を見ていた。
『離してやれ』
あゆみは凛を見ながら言うと凛はナイフをポケットにしまった。
男達は急いで帰って行った。