短編
□水戸の恋愛事情
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『何やってんだ』
公園に金髪の中学生が入ってきた。
『あゆみちょうど良かった。お前も力貸せよ。和光中の桜木と水戸がはるなに缶ぶつけて生意気だからよ。こいつら謝り方がたりねぇんだよ』
男があゆみに言った。
あゆみが桜木達を見た。
『やっちゃいましょ。総長』
福総長のはるながあゆみの隣にきた。
次の瞬間あゆみがはるなをぶん殴った。
『いつも卑怯な事すんなっつってんだろーが』
あゆみが怒鳴り散らした。
『だけどよ?あゆみ』
『てめぇ誰だよ。ザコは失せろ』
あゆみが男を睨み付けた。
一瞬にして男達が逃げて行った。
『はるな』
あゆみは福総長のはるなをにらんだ。
『二度とあたしの前に姿を見せるな』
あゆみが言うとはるなはその場から居なくなってしまった。
『ごめんなさい…』
あゆみは桜木達に頭を下げた。
『いやっ。俺達こそ』
高宮が言うとあゆみは公園を出て歩き始めた。
『あの人があゆみさんだろ?』
『あぁ。すげぇ可愛かったな』
桜木軍団達が話し込んでいた。
水戸はあゆみに会ったのは二回目だった。