学園内の忍ぶ恋模様

□苺
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今日も左門と三之助はいなくなりやがった。



「左門!三之助……!!」

「おお作兵衛〜!」

「作兵衛委員会は?」

「お前らが迷子だって駆り出されたんだよ……!」



必死に駆けずり回って、ようやく見つけ出したと思ったら、左門と三之助は裏裏山でぐーすか寝ていて。



「迷子!?なってないぞ!」

「そうだそう……っいってぇ!なにするんだよ作兵衛〜!」



……とりあえず殴っちまったのは仕方ねぇと思う。



「おめぇら、もう3年だぞ!学習しやがれ!」

「だから迷子になどなってない!」

「そうだ!それに、どうしても欲しかったんだって!」

「ああ!?」



ボロボロの左門と三之助が、バッと何かを差し出す。



「は……いちご?」

「そうだ!この前裏裏裏山のものすごく山奥の小屋に住んでるご婦人に頂いてな!」

「大丈夫なのかよそれ!?」

「あまりにも甘くて美味しかったから、作兵衛と食べたくてまた行って貰ってきたんだ」

「おめぇら迷惑かけやがって……!その上いちご汚れすぎだろ……食えんのかよ……」

「食べれるぞ!」

「三人で食べたらすっごく美味しいぞ!」



苺*あなたは私を喜ばせる

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