屈折した、(愛の形)
□考
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考（タカいす）
！くくいす表現
「伊助は髪が柔らかいんだねぇ」
「そうですかぁ？あ、埃ついてるでしょ！さっきまで掃除をしてたので…！」
「ふふ！ついてるよ〜。大丈夫、気にしないから！」
「本当ですか？すみません〜！」
すく髪からはほんのりと火薬の匂い。火薬委員として掃除をしてたんだぁ、と思って、…俺は同時にもやもやした。
「そういえば、久々知君にも髪結いさせてもらおうとしたのにいないんだよね〜。伊助、知ってる？」
「ああ！久々知先輩ならさっき一緒にして頂いていましたよ？えーと、五年生で裏裏山へ行くと仰っていました！」
「あ、そうなんだ〜」
やっぱり、また二人でやってたんだ。成る程ね。
伊助のさらさらした髪。火薬と埃と、久々知君の匂い。
いやだなぁ、不快だなぁ、本当。
「伊助、すこぉし髪が傷んでるね〜。ちょっと濡らして、切ってもいい？」
「え？あ、はい！」
「やったぁ！じゃあ、楽にしてて？」
すぐに、匂いなんて消してあげるから。