銀魂 ―そっくりなアイツ―
□あやめ、恋敵に会う。
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アタシは猿飛あやめ。
銀さんのフィアンセ。
元御庭番衆で今は暗殺専門の始末屋をしている。
長期の任務でしばらく銀さんの元を離れていたら…………
「行ってきまぁす。」
真奈美が定春を連れて家を出ていく。
それをあやめは屋根から見ていた。
銀さんの家に女っー!?
………うーん。
あれは子供?
でも間違いなくあたしの留守中に、銀さんの家にはアタシ以外にも増えたってことになるわね。
「あれ、さっちゃんさん。
お久しぶりですね。」
新八があやめにお茶を出す。
「さっちゃん。
もう隠れるのは辞めて、堂々とするようになったアルか?」
神楽がそう言う。
いつもは天井裏にいるのだが、今日は何故か堂々とソファに座っている。
しかも、侵入経路は不明。
「おィおィ。
また勝手にストーカー忍者が…………」
トイレから戻ってきた銀時に、あやめが飛び付く。
「銀さん!
アタシの居ないときに、子供をもう一人増やしたのね!
何でアタシに相談も無しに………!
アタシが子供できにくい体だから、養子を………」
「この妄想忍者、追い出してこい。
そーだ、今日ごみの日だからごみに出すか。」
銀時はあやめの頭をつかんで言った。