銀魂 ―そっくりなアイツ―

□ライバルというのは相手の実力を認めてるときに使うもの。
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夜の歌舞伎町。
まず、目に飛び込んでくるのはカラフルなネオン。

どこの店も他店には負けまいと主張する。

その歌舞伎町の一角で、最近話題になった店があった。

スナックすまいる。

今や歌舞伎町のNo.1キャバクラになっていた。

5ヶ月前までは他店とさほど変わらない客入りだったのだが、最近はほぼ満席になるほど賑わいを見せている。


「うふふっ。
もー三嶋さんったら。」

真奈美はそう言って客の肩を軽く叩く。

「いやぁ…」

客は嬉しそうに鼻の下をのばし、頬を赤らめた。

真奈美がすまいるに入ったのはちょうど5ヶ月前…

真奈美が、最近話題の店に働く、話題のホステスとなっていた。

それをよく思ってないホステスたちもたくさんいた。

だが真奈美の容姿と人柄に、大抵の人は認めざるを得なかった。

たくさんの客の相手をする真奈美は、いつも顔色を変えずに接客する。

人一倍お酒を飲んでいるのに…

それもあってか、真奈美は夜の女王蜂と呼ばれるようになった。

真奈美を見たものは、胸を針で射抜かれた感覚に陥るという。

本人は、蝶の方が飲み屋らしいと、改名を希望している。
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