銀魂 ―そっくりなアイツ―
□酒と女と時々エロ
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ここは歌舞伎町のスナックすまいる。
男共はホステスに好かれたいが為、毎晩金を落としていく場所。
金を酒に換えて、ホステスの気を引こうとする。
妻に相手にされない男やら、彼女が出来なくて寂しい男が癒しを求める。
そして店内のボックス席に白髪頭のモジャモ…銀髪の天然パーマが1人。
水滴のついたグラスを傾け、焼酎の水割りを飲む。
「また来られたんですね。」
その男の席に近寄るポニーテールの女。
女は男を見て微笑んだ。
「おいおい、俺はこんなメスゴリラ指名した覚えはな……」
男が言い終わる前に飛んでくる女の右ストレート。
その衝撃で男は店の端まで飛ばされてしまう。
「だァれがメスゴリラだって?
…指名の子が来るまで大人しくしてましょーねぇ?銀さん?」
女は笑顔で言ってはいるが、指をポキポキ鳴らし、バックに黒いオーラをまとっている。
「…お、お妙ちゃん?
じょ、冗談だって…
何でも好きなもん飲んで良いから…
や、まじで。
だから機嫌なおして?」
壁にめり込んだ体を起こしながら男は苦笑いで席に戻る。
この騒ぎのお陰で騒がしかった店内は静まり返った。