銀魂 ―そっくりなアイツ―
□酒と女と時々エロ
4ページ/21ページ
二人だけになったボックス席。
銀時が咳払いをしてから真奈美に話しかける。
「…ス、ストーカーは?」
毎回聞くのがこの質問。
そして決まって同じ答えが返ってくる。
「もう大丈夫です。
万事屋さんには本当にお世話になりました。」
にっこりと笑う真奈美に、不覚にもドキッとする銀時。
「何度お礼を言っても言い切れないくらいで…」
猫みたいな大きな目を細めながら俯く真奈美…。
「いやいや、そんな…
1日ボディーガードして、ストーカー撃退しただけだし。
少し痛い目見せてやるつもりが、神楽なんて半殺しだし…」
「ふふっ…
それにはびっくりしたけど、でもお陰で今は安全な毎日を過ごせてるわけだし。
こうして万事屋さんが飲みに来てくださるようになってよかったです。」
何をしても、何を言っても優しく返ってくる。
この聖母のような暖かさが真奈美の魅力で、客に人気なのだとか…。
「でも『コイツ依頼終わったのにしつこーい』とか思われてるかと思ってたけど、それならよかっ…」「よくないわァァァ!」
銀時が言い切る前に被せてくるツッコミ。
姉弟二人して銀時に最後まで言わせない。