story

□最後に。
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ある日仕事が早く終わった。ラボへの帰りの途中堤防からみえる夕焼けがすごくきれいだった。
懐かしい。…たしかはじめて仕事した帰りにみんなで見た夕焼け。
こんなにもきれいだったんだ。
みんな。元気なのかな……僕のこと…見ていてくれるのかな。
僕は悲しくなってラボへはしっていった。
ラボにつくと博士に僕は言った。 

記憶を消してください

と。

僕自身を無くしてください。

と。

博士は戸惑っていた。本当にいいのかよく考えろといった。
僕はベッドに寝転がり考える。写真立てをみる。レイジにランマル。カミュ。みんな元気なの?……僕みんなになにも言えてない。
その場から逃げた弱虫…。
僕ははじめて涙が出た。悔しくて悲しくて辛くて苦しくて胸が痛い。
できるものならありがとうってみんなにいいたい。

夜になり僕は博士のもとへいく。
決めた。

僕。いきる。まだいきたい。

博士はわかった。と言ってくれた。
本当はみんなに会いたい。だから消えたかった。
でもみんなにお礼ができていない。なにもいなくなるとき話せていなかった。だったら僕がたくさん歌歌ってみんなに届けたい。僕の気持ちを。
だから決めた。生きるって。


一人になって大分たった。青空のした僕は歌を歌っていた。すると風がふいた。ふりかえるとレイジ…?

「…どうして」
『一人で頑張ってるみたいだね。僕たちみーんなアイアイのこと見守ってた。』
「…レイジ…」
『成長したね。僕ちんほんとアイアイ頑張ってるなって思う』
「…レイジなんで…」
『ん?』
「なんでいなくなっちゃったの!!」
『ごめんね…みんな死にたくて死んだんじゃない…運命だったんだよ。』
「…っ」
『大丈夫アイアイ。僕たちずっと見てる。アイアイ。辛かったら歌おう?』
「…レイジ!」
『…ん?』
「ずっと…見てて……皆のこと大好きだから」
『!…アイアイなかないの。僕たちも皆大好きだよアイアイのこと。』
「うんっ…」
『じゃぁ行くね…?』

言わないと。消える前に…
「レイジ!ありがとう!」


いなくなっちゃった…あれは幻だったのかな。僕は…しっかり思い伝えれたのかな。

君たちがいつのまにか消えてから僕は好きだって気づいた。
ありがとう。みんな。




『おかえり。アイアイ』
『まってたぜ』
『大分長いこと待ってたぞ』
「ただいま皆。」


bad end?いや、happy endだよ。皆。ただいま。
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