story

□雪の中で
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ねぇ。君は今何をしていますか?
元気ですか?あの日。僕は君を守れなかった。君が…亡くなった。

それ以来僕は君が心のなかにいるって思ってたんだ。僕は君がいないとダメだった。皆でいるうちに僕は自分らしさを手にいれた。

自分らしさ。僕は自由になれた気がしたんだ。でも…君から離れている気もした。聞こえないよ。今まで聞こえていた君の声が一瞬でなくなった気がしたんだ。

ねぇアツヤどこにいる?
空の上でもサッカーしてる?
僕を追い抜くくらい頑張ってる?…
なんてずっと心の中で思っているよ。
僕は君がいなくて寂しい。
もしかしたら今君といたらすごく争って、たくさん練習して喧嘩もしていたかもしれない。
でも僕は一人。君は…寂しくないの?
僕はお墓参りにいくとね必ず君に話しかけるよね。最近の調子とか学校であったこととか。
君からの返事はかえってこない。
僕は悲しくなるんだ。涙が溢れるんだ。



アツヤ。元気ですか?今日は僕たちの誕生日だね。ほら。ケーキを買ってきたよ。アツヤの好きなもの。忘れてないよ僕たちで食べたいケーキが同じになって喧嘩したのを。
今日はそのケーキをあげるね。
おめでとう。


ーありがとうー

??いま声が聞こえた?なんて…空耳だよね。さてと。僕はいくね。
だからずっと見守っていてね。
愛してるよ。

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