白河夜舟
□奇人変人...というより鬼神
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↓”鬼灯目線”
あの、クソ豚から写真が送られてきた。
From:鬼灯
To:白澤
件名:ざまあみろ
...みたいな感じで紅月が白澤さんの服を着て、椅子に座る白澤さんの膝の上で上目遣いで...〜ッ!!
ああ、むしゃくしゃする。
どうせ紅月の事です。なにか良くわからずに写真撮ったんでしょう。
「今度殺す...」
「えっ、何ですか瞬☆殺ですか!鬼灯様!」
「貴方は仕事なさい。」
隣のデスクで私と同じように書類を捌く紅月。
どうしてそんなへらへら笑っていられるんですか。
そもそも貴女が無防備なのがいけない...知らない人には警戒心を持つ癖して。
いくら古い知り合いだからといって気を抜くといつか喰われますよ。私や淫獣...いや、白豚にだけは食わせん。絶対。
「そう言えば私の服を着る約束でしたね。今日やりましょう。」
「あぁ、はい...?(ん?約束したっけ...?)」
私は定時に上がれるようにペースを上げる。
後で閻魔にも喝を入れにいかなくては...。
そして夜。
仕事も無事終わり、紅月の部屋に来いと言われたので来ている。
紅月は今は風呂場で私の渡した服を着ている。
あ、出て来ましたね。
「鬼灯〜出来たぞー?ちょっとブカブカだけどなかなか似合うだろ!(ドヤ顔)」
「なかなか良いですね、バッチリです。」
「よし、じゃあなんかわからんがせっかくだし酒飲もう。あとコレも」
「それは...!!」
「○たちぬだ!!まだ鬼灯は見てないだろ」
「ええ。見たいと思ってました。あと風の部分を隠すのやめなさい、卑猥に見えます。」
「著作権の問題だ。それに鬼灯の部屋はテレビ無いからな...それじゃあ見れないし、ここに呼んだというわけだ!」
その後なんのハプニングもなく2人で風たち〇を見て酒を飲み解散した。
「紅月ボロ泣きしてましたね。涙腺ゆるゆるか」
「うっ、うるせえ!!あの2人が良い夫婦過ぎた!!」
「私たちもあんなふうに慣れたらいいですね…先立たれるのも死別も嫌ですが」
「ぐすっ、ほおずきなんがい゛っだが??」
「いえ、何も。と言うかお前は鼻水を拭け」
髪を解き、背中に垂らした紅月がいつもより女らしく、それでいて艶やかに見えてしまって見とれそうになったのは秘密です。ちなみに写真もきちんと撮って白豚に送り付けました。