白河夜舟
□ピンチの時はアイツを呼ぼう
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この紅月、久々にピンチでございます皆様。
まぁ丸腰で来た私も悪いんだろうけど。
「おめぇ地獄のおエライさんらしいじゃねぇか」
なーんでこんなのことになってんのかねえ
「聞いてんのかおいコラ!!ぶっ殺すぞ!!」
なんか武器持ってきときゃ良かったなぁ...なんで選りに選って今日なんだ。
「おめぇら!!このクソ鬼殺すぞ!!」
「いやはや、穏やかじゃないなwwまぁ穏やかじゃないのが地獄だが。」
なんか目の前で武器を持った亡者たちが私に向かって構えてる。と言うか何時の間にか囲まれてる。
獄卒達倒れてんじゃん。
うわーあ、ピンチ。取り敢えず鬼灯様に電話...する前に片付けないとダメか、うんwww
何かを叫びながら血走った目で走ってくる亡者達を冷ややかに見つめながら、平然と言葉を放つ。
要は脅しか。よし、漫画っぽくカッコよく決めてやろう。
「これは自論だが...躾に1番効くのは痛みだと思う...」
よっしゃ決まった多分!そんで兵長に則って最初のやつは顔面キックだ!!
ガッと鈍い音が響く。
蹴られた亡者は首が曲がってはならぬ方向へ曲がり、その瞬間首の骨が砕ける音がした。
周囲の亡者たちが一瞬息を飲むのが解る。けれどここまで来て引けないのだろう、必死の形相で向かってくるのを紅月は鼻で笑いながら武器を交わし、素手で次々と攻撃を決めていった。
「自爆乙wwwおっ、お前金棒なんてよく持てたな。モーニングスターはまだしも...だが弱いな。出直してこい」
亡者の1人が持っていた金棒を取り上げたが最後、そこからは早かった。