白河夜舟
□あヽもう忙しい。ここは地獄か!
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夜、閻魔様と私が花街に行き、居酒屋で酒を飲んでいるとそこに桃太郎を引き連れた白澤さんが来た。
「おっ、はくたっくんー、ももたろーくん。お久〜」
「あ、紅月。晩安〜。」
「......?白澤様、この方は...?」
「アレ?会ってないの?紅月は桃タローくんの事知ってるみたいだけど...」
「あぁ、私は補佐官様に渡された書類で知ったから、桃太郎君は知らなくて当然。...うん、とりあえず座れや。」
「隣...し、失礼します」
なんかビビられてる。私、桃太郎君にビビられてる。
なずぇ!?私なんかしたか!!なんも覚えてないわ!!やばたんふおおおwwww
兎に角隣に座った桃太郎と正面に座った白澤さんにお酒を勧めて、私は白澤さんを交えて桃太郎に自己紹介した。
「えーと、はじめましてか?私は閻魔大王第二補佐官兼八大総主任の紅月だ、よろすくももたろー。」
「え、第二補佐官!?総主任!?な、なんつうお偉い様...しっ失礼しました!!俺は桃太郎って言います!!」
「そんな畏まらなくても大丈夫だよ桃タロー君ww」
「いやいや白澤様、地獄で三番目に偉い方じゃないですか。失礼しました紅月様」
「(´^ω^`)ブフォッスwww様つけんでいいよw私は君の上司じゃないし、呼び捨てでいいぞwww」
「いえ...でも...」
「よ、び、す、て、な?あと敬語もヤメ。堅苦しいのは仕事だけで良いわーwww」
「わ、わかった...よろしくな、紅月。」
「おーう」
それから桃太郎と打ち解けて仲良く飲んでいると途中から他のおなごをナンパしに行ってた白澤さんが帰ってきた。うわこいつ私より酔ってやがる。
「紅月〜。僕とも仲良くしようよ〜?勿論ベッドで。」
「嫌だ」
「え、白澤様ってそっちも行けたんですか...女ったらしだとは思っていましたがまさか...男も行けるとは...」
「ぶっ...まじか!!あはははははは!!あーっはっはっはっは!!ひー...ぶふぉっ、ぎゃーっはっはっはっはっは!!!!おまっ、男も行けたのなwwwwww」
「は?桃タローくん?何考えてるの?」
酒に酔いちゃんとに働かない頭に?を浮かべる男二人とただ一人それを理解し爆笑する美男...に見える女。
閻魔大王は隣で他の獄卒に己の武勇伝に花を咲かせていたが、紅月が大声で爆笑している、異様な空間に気付き助け舟を出した。