白河夜舟
□あヽもう忙しい。ここは地獄か!
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「絶対...殴るぞ閻魔......ッ!!私のッ花街に行く計画がッ潰れたッ!!」
「殴るのはいいから仕事なさい。と言うかまた貴方サボるつもりだったんですか。」
「今はサボってないですぜェ土方コノヤロー」
「新選組はいいですから。つか誰がコノヤローだこの野郎」
「さーせんまじすいやせんもう二度と言わないから許してください閣下。」
「貴方がべらべら話している間に私はもう終わりましたよ。さて、お昼お先に失礼します。」
「早く人間になりたい...じゃないわマジか!!えっ、早いな!?くっそ、腹へった...」
「では」
「薄情者ぉぉぉお!!」
そう言って私の上司は執務室の扉を閉めた。
やぁみんな、私は紅月だ。今はあのクソ閻魔が仕事しないせいで私に余計な仕事が回ってきている。腹へった。
だあああああ!!こうなったら意地でも夕方までに終わらしてやる!
そう意気込んだ私はお昼ご飯も休憩も抜いて必死に書類に向き合うのだった。
「お、終わった...終わったぞ!!私はついにやり遂げた!!我が人生に一遍の悔いなし!!」
片手を突き上げ一人感動に浸っているとそこに閻魔様が歩いてきた。どうやら閻魔様も終わったみたいだな。
「紅月ちゃんお疲れ〜。どう?ワシと飲みに行かない?」
「大王の奢りですね閻魔大王!!」
「えっ、ワシの奢りなの!?なんで!?」
「元はといえば大王が仕事しないから私のところに仕事が来るんだろうが!!」
「そっ、それはゴメン!!」
ぎゃいぎゃいと言いあっていると台車に沢山の巻物を載せた鬼灯様が歩いてきた。
「おや、お疲れ様です」
「あ、鬼灯様お疲れ様です。どうです、これから一杯やりませんか?」
「いえ、私は今日は早く寝ます」
「そうですか...ザンネンデス...」
「鬼灯君も来ればいいのにねぇ...」
「............まぁ今日はいいです。それではまた明日。お疲れ様でした。」
「「お疲れ〜(様でした)」」