排球部のお話
□君のわがままなら
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咲和と俺は、久々に休みということで一緒にいる。
俺の部屋で俺はバレーの本、咲和はテーピングの仕方・応急処置法と書いてある本を読んでいる。
どちらも本に夢中で一切話をしない。
そんな空間が嫌いと言う奴もいるが、俺はこの空間が好きなほうだ。
と、思っていたら。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
咲和のケータイが鳴り、慌てて本を閉じ通話に出る。
「もしもし?....あ、どーもー!」
どうやら相手は知り合いの先輩らしい。
コンタクトでちょっと部屋出るねと言われ素直に頷いた。
が。
「及川先輩もお元気そうで」
この言葉を聞いた瞬間、さっきの了解を取り消した。