AKB長編〜キズナ物語〜
□第9章〜凱旋〜
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『…見えたぁっ!!』
兒「うわぁ!(ドテン!)…もぉー、ちょっと優斗さんっ!驚かせないで下さいよっ!」
『へっ!?…あぁ何やはるっぴおったんか、すまんすまん♪』
時同じ頃、劇場のステージで体育座りをしながら誰もいない方をただ一点に見ていた優斗が突然何かを見出だしたような事を発すると後ろを通りかかったはるっぴが思わず驚いて足を滑らせ、尻餅をついてしまったのだ。
由「はるっぴー、どないしたん!?」
兒「由依さーん、聞いてくださいよ…優斗さんが…」
由「優斗さん、何をそんなに叫んではったんですか?」
『んーとな…まぁ、ちょっと今日終わったら何食おうかなぁって…なっ♪』
はるっぴのアクションに気付いたゆいはんが二人の元に駆け寄って何があったのかを聞いてきた。
すると優斗はこの後の終演後の予定を考えており、相当考えていたのだろうか思い付いた時の声量が大きかったのである。
由「…それやったら、うちらと一緒にどっか行きません?はるっぴもりえちゃんもおりますし、この後さや姉も来ますから♪」
『…まぁ、たまにはええな。ただあんま遅すぎんのもアカンで、みんなの事もあるしおれだって雷ちゃんと会う予定もあるんでな…』
由「えっ!?雷太さんと会うんですかぁ…うー、羨ましい…」
彩「(すーっ)…ん?雷太さんがどないしたって♪」
由「さやかちゃん…聞き付けるの早っ…」
ゆいはんが優斗を誘うと、少し考えながらも快く誘いを受けた。しかしながら既に雷太からの先約があるだけに時間もそんなにとれない事を話した。
するとゆいはんが羨ましがる横から雷太の名前を聞き付けただけでさや姉が風のように音も立てずにやって来たのだ。
『さや姉…なんちゅう聴覚や…』
彩「ふふん♪…あ、きたりえさんや。」