AKB長編〜キズナ物語〜

□第7章〜迷い〜
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珠「ところで…二人とも何してたんですか?」











珠理奈は先ほどのやり取りを聞くと心配そうな顔をして優斗の掌を眺めていた。











『何てことない、もうほぼ治りかけたとこやから。あとは握手会で通用するレベルなんかどうかを確かめとっただけや♪』










珠「そうだったんですか…でも無事になってきて良かったです♪」










戸「ただまだ…ここでの出演は難しいだろうな、事が済んでから日が浅いし…」










『せやからその分S公演で頑張ったらええんすよ、その方がチームSのみんなの参考になってくれはったら…』











優斗は余裕持った表情で自信の快復を確かめていた、それを見た珠理奈もホッとした様子でいた。











『ほな、また明後日なー♪』










珠「はいっ!優斗さんもお大事に♪」











すっかり笑顔を取り戻した珠理奈は意気揚々と部屋を出ると残った優斗と戸賀崎はまた真剣な顔に戻った。











『さてさて、忙しくなりそうな気がしますな…とりあえず[楽園の階段]の振りVでも手配しますかな♪』










戸「それなら湯浅さんなら持ってるんじゃないかな、ちょっと聞いてくる。」










『あじゃーす♪』











そう言って戸賀崎は湯浅支配人に連絡を取りダンスDVDを持ってきてもらうよう手配した。











湯「お待たせー、これが[楽園の階段]のDVDだけど…ホントにこれを今日明日で覚えるってかい…」










『まぁ、引き受けた以上はやるしかないっすよね。頑張りますよ♪』











湯浅の不安とは裏腹に自信満々の優斗はDVDを鞄にしまいこむとすぐさま帰路について練習に取り組んだ。
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