乃木坂長編〜ずっと、ずっと。〜

□Episode10〜逆襲の夏〜
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『…いよいよ明日なんだなー…』










雷「あぁ、今年こそ優勝して浅間さんたちの敵討ちするぞ♪」











夏が本格化してきた頃、全国大会の地区予選を前日に控え優斗と雷太は部室でトーナメント表に目を通していた。









すると優斗は前日になってその緊張感を実感すると、雷太は春のセンバツを優勝したのが自信になったのか昨夏のリベンジを果たして卒業した浅間たちへの手土産にすると誓っていたのだ。











深「こらこら、あんまり気負いすぎたり変に意識しすぎるといざ試合になったとき空回りする事だってあるんだから、落ち着いていこうね♪」










亮「そうだね、まぁでもおれはまいまいにカッコいいとこ見せられたらそれで良いんだけどね…(こつん)…いてっ!」










深「…そーゆーのがダメだってこと、特に優斗くんは調子乗りの癖にちょっと狂うとすぐ崩れちゃうんだから気を付けること…良いね?」










『はいはい、気を付けますよ♪』











二人の所にまいまいがやって来ると、忠告する様に過剰に気を引き締めすぎたり違った方に意識するとかえって空回りしてしまうと指摘してきた。









その後から亮太がやって来ると、彼女の考えに納得するも彼はまいまいに褒めてもらえる様なプレーさえ出来れば良いと本音を晒しては横から軽いげんこつが炸裂したのだ。









勿論げんこつの主はまいまいであり、彼の自分に対する過剰なアピールも同じ様なものだと指摘すると、今度はその矛先を優斗に向けてきたのだ。









それは彼の浮き沈み激しい性格だった、それも少しでも後ろ向きな考えが過ると本来の彼でなくなってしまうと言う難点があることも指摘すると、優斗は大したことの無いような捉え方をしては返事をしたのだ。





























な「…話って…何?」










深「うん、ちょっと…優斗くんの事なんだけどね…」











な「…優斗のこと?」











部活も終わると、まいまいは先のくだりが気になったのか同じく部活上がりのななみんをメールで教室に呼び出してきた。









咄嗟の事ながらななみんはやって来ては単刀直入に用件を聞き出すと、まいまいは少しだけ間を開けながらも思い切って伝えては、ななみんは突然出てきた彼の名前に首をかしげたのだ。











な「…そうなんだ…」










深「マネージャーとしてもクラスメイトとしても…やっぱり心配だからさ、ななみんが側にいてあげないと…」










な「…分かった、優斗がそこまで不安定ならあたしがやるしか無いんだね…まいまい、任せて♪」










深「ななみん、ありがとう♪」











話を聞いたななみんは不安そうな彼女の表情と一緒の表情になると、まいまいは二つの立場から彼の事を心配していたのだ。









するとななみんは彼女のきもちを汲み取ってあけた上で、彼の精神面の現状を理解しては自分しか修正できないと確信しては任せてほしいと伝えてきたのだ。









これにまいまいは彼女の頼もしさに笑顔になると、お礼を言っては解決してそれぞれななみんは優斗と、まいまいは亮太と帰路に就いたのだ。





























『ところで、まいまいとどんな話をしてたんだ?』










な「ううん…大した話じゃないよ、ところで…明日の試合頑張ってね♪」










『…えっ、あっ…あぁ、ありがとうな…珍しいじゃん、ななみが改まって応援してくれるなんて…///』










な「まぁまぁ、気にしないの♪」











帰路に就く二人、優斗はななみんにまいまいと何の話をしていたのかを聞き出すも、勿論ながらそれを教えるはずもなくあっさりと流してしまった。









するとななみんはすぐに話を切り替えては、彼に明日の試合を頑張ってもらうようエールを送ると優斗は彼女にしては珍しいタイミングで励ましてくれた事に少なからず焦りを見せていたのだ。
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