乃木坂長編〜ずっと、ずっと。〜
□Episode6〜冬〜(年始編)
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『んーっ、久々に帰ってきたなぁ…』
北海道のとある町、一面の銀世界に包まれた中雪の上に仁王立ちした優斗は大きな伸びをして帰省した実感を全身で感じていた。
?「ふふっ…えいっ!」
『(どさっ)うおっ、なんだ!?…って、ななみかぁー!』
優斗の背後から雪玉を投げてきたのはななみんだった、彼女もこの冬休み期間は姉と共に北海道に帰省していたのだ。
な「あはは♪」
『よくもやったなー、えいっ!』
な「きゃっ、ちょっとー本気出すこと無いじゃないかー…」
今度はお返しと言わんばかりに優斗が雪玉を投げ付けた。
しかしながらそこは甲子園で活躍した大エース、見事に命中したがいかんせん雪玉とはいえ威力がありすぎたのかななみんは痛がる素振りを見せた。
『あっ、ななみ…大丈夫か!?』
な「痛いよー、えーん…と見せかけてえいっ♪(ぐいっ)」
『うわっ!(どさっ)』
ななみんは泣いたフリをしていた。すると近寄る優斗の腕を掴んで自分の方に引き寄せようとするとその勢いで優斗が倒れ込んできたのだ。
な「えっ…///」
『あっ…ご、ごめんな…つい勢いで…///』
な「…ダメだよー、私たちそう言う関係になるような歳じゃないんだからー////」
『…お前春になるまで埋まってろ。』
な「あっ…ちょっ、冗談だってばー!」
ななみんが冗談を飛ばすも優斗はあえてそれを受け止めず雪でななみんを埋めようとした。これにはななみんも焦って謝りだした。