SKE長編〜競馬探偵優斗〜

□〜第六話〜
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賢「…本当にそんな買い方で当たるのか…?」










『まぁ見てみって、中山のダート短距離っちゅうのは外枠だけ箱で買ったらええねんて♪…ほらな、よっしゃ人気薄同士で…おぉ、これ帯行ったわ!!』










賢「…なるほど、随分と単純なコース設定だな…」











都内のとある場外馬券所にレース観戦に来ていた優斗と賢一、朝イチから観ており大半のレースで勝ち越しを決めるも何かインパクトに欠けたと思った優斗は最終レースで三連単のボックス買いを仕掛けてきたのだ。









最終レースの舞台である中山のダート1200mは軒並み外枠の馬による好走が目立つことから知る人ぞ知るボーナスレースでもあったのだ。









それを見逃さなかった優斗は見事に10万馬券の配当に千円投じており、この日最初で最後の帯馬券、いわゆる100万オーバーの払い戻しを叩き出したのだ。











『イェイイェイー、これで心置きなくリハに行けますなぁ♪なぁ、賢ちゃん…』









賢「だからってあんまり気を抜くなよ、今回は…あかりのバックバンドなんだからな…恥だけは絶対にかかせないよいにするぞ!」









『わかっとるがな、何時だっておれらは手ぇ抜かへんかったやかんか♪』










二人は電車を乗り継いでとある音楽スタジオにやって来た、そこには近々ライブを控えているあかりんとOceansの面々が先に着いていた。











『お待たー♪』










政「おやぁ、随分と…ノリノリじゃない、まさか…また帯馬券取ったとかじゃ…?」










『ん、んなわけないやろー…(どさっ)…ぎゃーあ!!』










雷「JRAの封筒…もう言い訳は無理だな♪」










ご機嫌なノリが政俊に感付かれると一気にしどろもどろになる優斗、その拍子に払戻金が入っていた封筒がポケットから落ちてしまい、それを雷太が拾い上げてしまったのだ。











『あっ、ちょっ、雷ちゃん…それは去年の…そう、去年のやから…もう残金あるわけないやんか♪』










亜「…賢一さん、あかりには本当のこと…教えてくれますよね…?(ぎゅっ)」










賢「えっ…///『賢ちゃんっ!!』いや、中山の外枠ってすげぇな…あれだけで100万オーバーを出せるとは…な…///」










『おーいー、この裏切り者ぉーっ!!』










雷「よし、落ちたな。みんな今日は優斗の奢りで最終打ち合わせだ♪」










亮「やったー、玲奈ちゃんも呼ぼうかな♪」










謙「よっしゃー、真那さん来てくれるかなー…」











あかりんの色仕掛けにアッサリ優斗の帯馬券的中を暴露してしまった賢一、すかさず雷太はこのリハーサルの後に打ち合わせと称した飲み会を敢行することを決めたのだ。
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