AKB長編〜キズナ物語〜
□第3章〜コンサート〜
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『慌ただしいですなぁ…』
休館日の客席に座りながらステージを眺めている優斗、それもそのはず近々後楽園の大きな卵で行われるコンサートに向けてのリハーサルを行っているからだ。
この日は主要メンバーが軒並み揃っているだけでなく、SKEから珠理奈と玲奈、さえとあかりん、NMBからさやみるきー、HKTからさっしーが来ており、とても豪華な顔触れとなった。
優斗がここにいる理由、それは個々のパフォーマンス力のチェックである。
本来公演でのレッスンとかのパフォーマンス力のチェックも任されていただけに今回の件は康から直々に任されていたのだ。
『んー…何やろな、劇場のステージやからか動きにダイナミックさが欠けてるで。ちょいと半分に分かれてやった方がええなぁ。』
優斗の提案で二手に分かれて再度振りの確認、最初はさっしー・ゆきりん・珠理奈・さや姉・こじはる・ゆいはん・さえ・りっちゃんのチームからとなった。
『…あかん、強弱のバランスが極端すぎや…さや姉とじゅりな、さえちゃんはこの狭い中ようやってますが…陽菜さんもーちょいどーにかならへんかな…』
陽「ええ〜っ、これでも頑張ってるよー!」
『せやからあとちょいでええんっす、ここでこのクオリティならドームでの通しは思いっきりやって下さいな♪』
陽「うん、わかった〜♪」
『(ほんま分かってはるんかな…)おっし、次のチーム行ったろか♪』
こじはるを叱咤したあとはもう一つのチーム、まゆゆ・ぱるる・れな・みるきー・たかみな・きたりえ・あかりん・ゆりあを見ることになった。
『うん、こっちはバランスええねんが…きたりえとみるきー、おれの方見すぎや…』
北「えっ!?ちょっとみるきー!!」
み「うち見てませ〜ん♪」
『こら、ちゃんとやらんかい。…よし今日おれが納得出来るパフォーマンス出来へんかった人はご飯奢ってやんな〜い♪』
一同「ええ〜っ!?」
優斗の一言で一気に火が着いたメンバーだった。