社長と私
□03 -丑嶋という男-
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朝。
冷蔵庫を開く。
『………丑嶋さん、冷蔵庫の中身、もう無いんですけど…』
最後の食材を使った朝食を出す。
もちろんサラダはあるから寝起きの不機嫌と重なってかなり眉間にシワがよってる。
「あ?あーそう」
なんですか…その冷たい反応。
ちょっとくらい…
気にしてくれても…
不機嫌そうにご飯をかきこむ丑嶋さんを横目に、ため息をついた。
食べ終わった食器を片付けていると、丑嶋さんはニンジンやキャベツを持って奥の部屋に入っていった。
え…
何するんだろう…
横目に気にしつつ、洗い物をしていると後ろから急に声をかけられた。
「仕事終わったら買いに行くぞ」
『へ?』
いきなりすぎて変な声がでる。
「行かねーの買い物」
『い、行きますっ』
「昼飯分あんの」
『ごはんまだ残ってるので大丈夫ですっ』
「あっそう」
バタンと閉じられたドア。
やった…
外に出られる
丑嶋さんの仕事のヒントが見つかるかもっ
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