社長と私
□02 -無理難題-
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太陽の光で目を覚ました。
最初に目に入ってきたのは、真っ白い壁。
いつ見ても人が住んでる家の白さではない。
あんなに降ってた雨も止んで、気持ちいい朝だった。
時計を見ると7時。
この家の主は起きてるのだろうか…
リビングを見渡すも、人の気配はない。
寝てるのか、それとももう仕事に向かったのか。
起き上がると、ソファで寝たせいか体が痛い。
痛さに顔を歪めてると、寝室のドアが開いた。
「…………」
うわ…
不機嫌…
眉間にかなり皺が寄ってる。
朝、苦手なのかな…
「…飯は」
『はい?』
「飯、作ってねーの」
『えっと、……』
「まさかただで居座る気じゃねぇだろーな」
『今作りますっっ!』
鋭い目線に耐えられず、台所へと走り、急いで準備した。
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