ダリア

□帰ろう
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監督もなかなか残酷な人である。


「4kgの肉を30分で食べ終えることは人間に可能なんでしょうか?」


レイが素朴な疑問を投げかけた。


「大丈夫よ!何のために毎日走り込みしてると思ってんの!?」


リコの答えにこの返し以外あるのだろううか。

『バスケのためだよ!』

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「ところで黒崎さん」


肉と苦戦している男性陣を横目にレイは「何ですか」と答えた。


「あなた、さっきの海常でのゴールといい、何者なの?」


その問いか気になる男性陣の肉を食べるスピードが無意識におちる。

一人を除いては....


「何者と言われましても....」

「あーうめぇ!これ、おかわりねーの?」


レイは、というかその場にいた全員が驚愕した。


「あれ?要らないんだったらもらっていいの?ですか?」


くすり

レイは微笑んだ。


どこまでも期待を裏切らない奴だ。



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