ダリア

□対海常高校
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「え、片面でやるの?」


ナメられてんな、誠凜。

にしても、

「何ユニフォーム着とるんだ。
黄瀬、オマエは出さんぞ!」

「え?」

「黄瀬抜きのレギュラーの相手も務まらんかもしれんのに....
出したら試合にもならなくなってしまうよ」


海常の監督うぜぇぇぇぇぇぇぇ

別に私の知ったことじゃない。


でも....


黒崎は足元にあったボールを拾った。

そして....


__ヒュッ


シュパッ



「「「「な....っ!!!!???」」」」


誰もが自分の目を疑い、驚愕した。

この少女はどんな位置からからでもゴールに入れることができるのか、と。


「あんまナメてると痛い目見るよ、おっさん」


まるで何でもない簡単なことをしたかのように海常の監督に向き合ったレイは満面の笑みで言い放った。

黒子と黄瀬はその笑顔をみてレイが相当キレていることがわかった。
昔からレイは本気でキレればキレるほど威圧感のある笑みを浮かべるのだ。


「レイっち....そんなに怒らなくても....」

「あ"?」

「な、何でもないっス!!」


レイの威圧に負ける黄瀬。


「テツ....」


レイがいつもより低い声で黒子に呼びかけた。

何を言われるのかと黒子は身を固くして「はい」と答えた。


「負けたら....しばくぞ((ニコッ」


今日一番の笑顔で言ったレイに黒子だけではなく誠凜高校全員が死んでも負けられないと思った。



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