ダリア
□お誘い
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「火神くんレイさんと何かあったんですか?」
とりあえず席につけと言われ席につくと黒子に声をかけられた。
「あ? レイ??」
「黒崎レイさんですよ。
さっき教室の入り口で2人で叫んでたじゃないですか。」
「え、黒子知り合い?」
「はい、同じ中学です」
「まじかよ....いや、昨日_______」
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「そうでしたか」
やはりレイさんはバスケを....
「実際のところどうなんだよ、アイツ」
「何がですか」
「バスケだよ。
中学の時強かったのか?」
「強かったですよ。
1 on 1でキセキの世代のうち2人に何度か勝ったことがあります。」
キセキの世代に!?
「まじ、かよ」
「そして....誰よりもバスケが好きでした」
やっぱり。
バスケが好きだという俺のカンは当たっていた。
でも、そしたらなおさら....
「何でバスケをやめたんだ?」
黒子は滅多に感情を表さない顔を少し歪ませた。
「わかりません。
でも恐らくキセキの世代に原因があることは確かだと思います。」
「バスケうめーのにもったいないな。やめるなんて」
「それは心配ないと思います」
「は?」
火神がコイツ何言ってんだ、とでも言いたそうな顔をした。
「レイさんがバスケをやめられるとは思いません。
そうだ火神くん、レイさんをまたバスケをするようにするために手伝ってください」
黒子はいつもと変わらない表情で言った。
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