ダリア
□新たな出会い
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テツと再会して数日がたった。
すごい偶然で同じクラスになったけど入学式以来特に話しはしていない。
フツーに高校行って、
テキトーに授業を受け、
暇潰しにと思って始めたバイトに行く。
そんな日常。
そして今日もバイトから帰る。
もう少しで終わるいつもと同じ日。
「つまんないなー」
ふと小さく呟かれた言葉はガンッという音にかき消された。
そして黒崎の足に何かがあたった。
....バスケットボール
「すんません。それ、こっち投げて!」
こんな夜遅くにバスケの練習? 熱心なんだな。
私も....
触りたい________
レイの心がザワリと揺れる。
「あの、少し私にもバスケさせてもらえませんか?」
思わず出た言葉。
バスケはやめたはずなのに....
「え、いいけど...」
相手は怪訝な顔だが承諾してくれた。
最後だ。
これを最後にしよう。
けじめとして。
そんな言い訳のようなことを考えながらドリブルを始める。
懐かしい感触。
__ダンッ
ダンッ
ダンッ
.
.
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シュパッ
入った!
「ふぅ」
よかった。
まだ全然いける....って何がよかったなの!
これで最後なんだから______
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