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□2.トーナメント編
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『今から学年トーナメントを行います。

・・・・・・・E組は第5決闘場・・・・・・・・・に集まってください。繰り返します。』


教室で待機だと思ってたら放送で案内が出た。


「おはよう!輝!」

「おー尚登、おはよう。早速だが第5決闘場まで案内してくれないか。」


俺、転校してきたばかりで場所とか全然わからないし案内してもらった記憶もないし。
そもそもなんで転校生に案内してくれるやつがいないんだよおかしいだろ。


「それなら、輝と一緒に第5まで行こうと思ってたんだ!誘う手間省けちゃったなー」

「そんな事言ってないでさっさと行くぞ。
というかクラスごとに分かれてやるのか、学年トーナメントっていうから全員でやるのかと思ってた。」

「あーこれは予選みたいなもんだよ!クラス全40人と考えて・・

S組は全員、A組は20人、B組は10人、C組は5人、D組は4人、E組は2人、F組は1人の計82人で本選を行うんだ。
まぁどうせ最終的にはS組の奴らで固まるだろうけど。」

「まぁクラス的に考えたら当たり前の結果だろうなぁ」


「ちなみに早く終わったやつらから身体測定して解散なんだ!
どうせ早く終わるだろうし終わってから本選でも見学しよっかなーって思ってるんだ!」

「へえ、俺も早めに終わらせよっと」

「なんでだよ!!輝、クラスで一番強いと思うのに・・・」

「そんなわけないっつの」


まあ本気出せば…でも俺は一応目立つわけにはいかないから、流石にE組の枠に入ったとしても初戦敗退しようかと思っている。

今の俺は指輪もつけているんだし、まあ大丈夫だろう。

あ、指輪というのは自分の魔力値を抑制するための魔法具だ。
俺の魔力値は無限にあるらしいから、半分抑制してある。
無限の半分ってどいうことだ・・・ってなるけど威力が半分下がるだけだ。だから魔力切れという心配はないけど半分の力しか出してないということになる。



第五決闘場につくと、もう殆どの生徒が揃っていた。

そして数分経ってから、ようやく教師がやってきたと思うといきなり指輪を渡された。


「この指輪は攻撃を吸収してくれる。
この指輪の吸収する力の4分の3まで攻撃が溜まったらサイレン音が作動するしくみです。ちなみに全吸収するとこの指輪は壊れる。

だからサイレン音が鳴ると敗北ということになる。
とりあえず最初は属性が不利にならないように1回戦は振っておきましたが・・・属性相性が悪くて負けたなどという低脳な争いはしないように。
あと本線に選ばれた人は、E組を代表して全力で挑むように。
せめて50位以内には入ってくださいよ?」


よほどプライドが強い先生なんだろうなぁ、この人。E組が50位以内って結構無理ゲーに近い気がする。

てか俺、ダブル指輪じゃね?
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