扉の向こうに
□探検しましょう
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ひなたの家を隅々まで見たルフィ達だったが、穴のようなものは見つからず、ひとまずリビングに集合した。
「おかしいわねー、ひなたの家に絶対穴があると思ったんだけれど」
「どっかに消えちまったんじゃねぇのか?」
「おいおいそりゃヤバくねぇか?探しきれねぇぞ」
ナミ、サンジ、ゾロの会話を聞いて絶望的な顔を浮かべるウソップ。
「このまま俺たちは元の世界に戻れないで一生を過ごすのか?」
「ウソップはほんとネガティブだな〜、なんとかなるだろ」
そんなウソップの背中をバシリと叩くルフィは、「なあ、ひなた?」と、ひなたに同意を求める。
『そうだよ、ウソップ!なんとかなるよ!だから元気だしなよ!』
ルフィに強く頷くひなたはなぜか、ガッツポーズをとっている。
「なんだよ、こいつらー。呑気すぎるだろ」
「あのなひなた。穴が見つからなかったら俺たちは帰れねぇ。だからその間俺たちはこの家にいるんだぜ?お前にとっちゃ迷惑だろ?」
もしかしたら、一生この家に住み着くかもしれねぇんだぜ?と、まるで事態を理解していないひなたに、ゾロが言う。
しかし、ひなたは
『一生はやだなー。みんなの年老いた姿見るのは結構キツイ』
あ、そしたらあたしもおばあちゃんか。と、ケラケラ笑っている。
「心配するとこまるで違うわよ」
「なんかずれてるよなー」
その様子を見ていたナミとウソップは呆れ、ルフィはツボに入ったのかあひゃひゃひゃ、と笑っている。