扉の向こうに
□いざ海賊時代へ!
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『これが‥不思議穴?』
ひなたの視線の先には虹色に輝くいかにも"異世界へトリップ専用穴"がある。
『ほんとに‥こんな穴があるなんて‥』
「ほんと不思議よね」
不思議穴は崖近くにある洞窟の中にあった。洞窟の中は暗いため、穴がよりいっそう輝いている。
「ひなた、本当に俺たちと一緒に来ていいんだな?」
『うん!』
念のため確認をするルフィの言葉に、笑顔で頷く。
「よし!そんじゃあ、行くぞ!!俺たちのいた世界に!」
元気よく声を上げ、ルフィが最初に穴へと入る。
それに続き、ウソップ、ゾロ、ナミが入っていく。
ひなたは目を閉じる。
ーーお母さん、お父さん、花。行ってきます。見守っててね。
ひなたはそっと優しく微笑んだ。
「ひなたちゃん、行けるかい?」
サンジの声に振り返り、頷いたひなたは穴へと飛び込んだ。
それに続いて、サンジも入っていった。