扉の向こうに
□探検しましょう
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ーー朝、
何やらガヤガヤと騒音が聞こえパチリと目を覚ましたひなた
。
「ひなたちゃああん⁈
なんで⁈なんでこんなクソゴムと一緒にいたんだい?」
目を覚ました事に気づいたサンジが半べそをかきながら、すがりつく。
どうやら、騒音の原因はサンジだったらしい。
ふと横を見るとルフィが隣でグーグーいびきをかいて、寄りかかっている。
つまりはサンジはひなたが仲良くルフィと寝ていたことに対して騒いでいるらしい。
しかし、ひなたは別の事を考える。
どうやら、冒険の話を聞いてる内にいつのまにか寝てしまっていたらしい。
ーーもっと冒険の話、聞きたかったのに。と、寝た事を少し後悔するひなた。
ひなたにとって、ルフィの冒険の話は、面白くて自分もそんな冒険をしたい、と思うほど楽しいものだったのだ。
騒ぐサンジをよそに、全く別の事を考えるひなたに、サンジはさらに泣き喚く。
「サンジくん、いい加減しつこいわよ。早く朝食ほしいんだけど。」
ナミはそんなサンジを冷たくあしらう。
只今用意します、ナミさん。と言いキッチンに向かったサンジの背中はなんだか悲しそうに見えた。