扉の向こうに
□宴をしましょう
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ルフィ達が泊まることが決定したところで、ひなたはチラリと時計を見ると、もう5時をすぎている。
「ルフィ達は、夕飯まだだよね?」
「ああ!俺もうハラ減ってんだー」
ルフィのお腹からはタイミング良く、ぐうと音がなっている。
「じゃあ、スーパーでなんか買ってこようか?」
「ひなたちゃん、俺コックなんだ。だからご飯はこれから俺が作ってもいいかい?」
サンジがコックであることに少し驚くひなたに、ルフィがサンジの飯はうめーんだ!と元気に言う。
「でも、いいの?」
「全然平気さ。それに君はこんな見知らぬ俺たちを泊めてくれるってのに、何もしないワケにはいかないだろ?」
し、紳士だ。と感動するひなたは、サンジの言葉を聞き良かった、と安堵する。
実のところ、ひなたは一人暮らしをしてはいるが、料理は決して上手くないのだ。
そのため、これからルフィ達のご飯はどうしたらいいか考えていたのだ。
そんな時にサンジからコックと聞き、安心したひなたは嬉しそうに笑う。