-妄想合いっ子-
□六話「本能vs理性」
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姉ちゃん達からパジャマやらいろいろ借りている内に寝る時間になった。
みことっちはというと、可愛い春巻きみたいに布団をかぶっていた。
「なんか、暑い……」
「我慢ッス。あったかくしとけば次第によくなるッスよー」
「う、うん…(今更風邪じゃないなんて言えない……)」
「慣れない仕事がずっと続いたから、体が追いつかなくなって疲れが来たんスよ。ゆーっくり休むといいッス」
みことっちは一瞬困ったような表情を見せて、ちょっと微笑んだ。
あああああ………マジ天使ッス…!!
俺はみことっちの隣に寝ころんだ。
「眠れそうッスか?」
「ん、大丈夫」
「寒かったりしない?」
「こんなに厚着してるんだから寒い訳ないよー」
アハハ、と楽しそうに笑う。
もー可愛い!!!!!可愛い!!!!!
「ほーんと可愛いッスよねー」
暴走しそうな感情を抑え込んで、静かに本当のことを言ってみる。
いきなりの口説き文句にみことっちの頬は赤く染まった。
「はい……!?」
「そういう反応もチョー可愛い…」
「ううう………お、おやすみっ!!」
うっはあああ!!!!!かぶりつきたい!!!!!
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