-妄想合いっ子-
□四話「知りましょう」
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「みことちゃーん!!」
「わっ、ぷ!?」
放課後、廊下でキョロキョロしていると後ろから決して重くはない体重がかかってきた。
「あ、さつきちゃん!探してたよー」
「え、ほんと?私もみことちゃんに用事があって……」
振り向くと友達のさつきちゃん。
昼休みはバスケ部のミーティングで会えなかったため、放課後訪ねようとしていた。
キャッキャとはしゃいでいると、急に声が聞こえた。
「見つかりましたか、桃井さん」
いきなり現れた男の子。
「う、わわっ!!」
あまりにいきなりすぎたので、うっかり私は後退してしまった。
「もービックリさせないでよテツくーん」
む、何回か聞いたことのある名前。
「あ、さつきちゃんがよく言ってる『黒子テツヤ』くん…?」
「そう!!テツくんがみことちゃんに用があるって」
「あ、そうなんだ…。それで、どうしたの?」
「サインが欲しいです。神那木さんの。ずっとファンでした」
「「………………………はい??」」
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