-妄想合いっ子-

□二話「モデルでも惚れる」
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バスケの休憩中、一人の女の子が体育館へ入ってきた。

また俺ねらいの女の子ッスかねー、と思っていたら、彼女は俺の脇をすり抜けどんどん中へ。











まるで、俺のことを知らないみたいに。













赤司っちの話によれば、彼女は文芸部員で、体育館の景色をしっかりと覚えるためにやってきたらしい。

そりゃまあご苦労なことで、と特にやることも無かったのでその子をみていた。
まあだいたいの部員がそうしてたんスけど…。









そのときだった。








「ねえ」





紫原っちが話しかけた。
彼女は返事はしたものの一瞬たじろぐ。














まさか、あんなにデカくて目立つ紫原っちも知らないんスか…?







「たのしーのー?それー」

「…え、あ、これ?」

「うん。チョコチョコ歩いて、ノートに書いてって。地味じゃないー?」


紫原っちは好奇心からその疑問をぶつけたんだろう。
彼女は「あー…」と呟く。



まあどうせ、「仕方ない」「めんどくさい」とか言うんだろう。あくまで義務として。
俺はじっと見ていたが、この考えは覆されることになる。















「でもやりたくてやってるから。地味でも楽しいよ」














「…!!」

そこで俺は初めて彼女の顔を真正面からハッキリと見た。

























なんて、可愛いんスか…!?(←あっさりフォーリンラブ)
























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