-もっと!妄想合いっ子-
□二話「離れないんス」
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「あー…」
みことっち可愛いー…
なんなんスかあの小動物ー…生まれたての子鹿みたいな目もクるしー…
「うー…」
「さっきからうるせーぞー」
「あ、スンマセン」
うっかり先輩に怒られた。
でも、仕方ないじゃないッスか。みことっちが頭から離れないんスもん。
試合中はしっかりバスケに集中してるからいいとして。
「なあコレ!!文芸部誌夏号!!」
「お前ホント好きだよなー」
「お前らが読まなさ過ぎんだよ。すげえぞ小町先生」
そういえばみことっちの小説呼んだことあったっけ。ない気がするッスねー
「もうさあ、小町先生マジ神だわ。めっちゃ面白ぇもん」
「おおー、会ってみてえな」
「だろ!?今年からだし、多分一年だと思うんだけどなー」
そっか、みことっちは文芸小町の事、海常で俺ぐらいにしか言ってないんだっけ。
そもそもずっと気になってたんスけど『小町』って何スか。
って、またみことっちが頭を占領し始める…。
「みことっちー…………」
っつーかそれよりも…
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