嗚呼、愛しのお姫様
□三話「珍しい組み合わせ」
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部活終わり、俺たちがマジバで話をしている時だった。
「美乃さん、すいません。ちょっと電話がかかってきました。火神くんといい子で待っててください」
「? うん、わかった……」
「お願いします、火神くん」
「? おう」
黒子が席を外す。そういえば御桜と一対一で話す、っつーことが今までなかったからか新鮮だ。
「……なんだか、珍しい、ね……」
「うん?」
「私と、火神くんだけって……いつもは、テツヤくんがいるから……」
「おー、そうだな」
どうやら同じことを考えていたらしい。
チョコシェイクだけ飲んでる御桜(本人によると「晩御飯、いっぱい食べるから……」だと)とハンバーガーを多めに食う俺。
端から見りゃちょっと異様かもしんねーけど。
「そういえばよお」
「?」
ずっと黙ったままっつーのもアレだし、ちょっと話してみることにした。
「帝光中ってさ、当時どんくれー強かったんだ?」
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