嗚呼、愛しのお姫様

□一話「影を見つける」
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「美乃ちゃん、得点板の用意お願いね」










「はい」








みんなでバスケの練習です。

今日はみんなで3on3をします。



こういう試合では、みんなテツヤくんの動きに翻弄されちゃいます。


みんな、突然現れたテツヤくんにびっくりしたり、パスをとられたり。


そのたびに嬉しくなって、ついつい「やったー」と言っちゃったこともしばしば。























でも、私は見れちゃいます。




























テツヤくんがコート上のどこにいようと、わかっちゃいます。





「僕を見失わない人は美乃さんが初めてです」と2年前くらいに言われたこともあります。



本人公認の目です。えっへん。





「じゃあ、始めるわよー!!」



ピーッとリコ先輩の笛が勇ましい音を出す。



「おっとっと」


一瞬自分の業務を忘れかけた。



さて、今日もサポートです。

























END
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