妄想録 (番外編)
□暑いのです。
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「あ、そうだ。ちょっと購買行ってくるッス!!」
「んぇ…?」
ガタッと立ち上がると凄いスピードで教室を出る涼太くん。
元気だなあ、と思いながら再度机に倒れ込む。
机つめたーい……ヒンヤリするー……。
机さんと戯れていると、ガラッと教室のドアが開いた。
あ、涼太くんだ。早いなー……
呑気なことを考えていると、涼太くんが私の目の前に座る。
「はい、みことっち、あーん」
「?……あー…」
言われるまま口を開けると、冷たい感触が口内を刺激する。
「つべたーい……アイス??」
「気持ちいい?じゃ、もう一回」
「あーん……」
愛しの彼に甘えられるなら
こんな日もアリかもしれない。
そんなことを思ったお昼休みだった
END