-妄想合いっ子-

□四話「独占したいの」
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「ふわー、おっきいお風呂ー…」

「でしょー?みことっちのために作らせたんスよ」

大理石の大浴場。
みことっちははしゃぎながら浴槽に近づく。。


「わ、私のためって…照れるな」

「ハハッ…照れた顔もステキッスね」


顔をピンクに染めて頬をかく彼女。
そんな一つ一つの動作が愛らしくてつい凝視してしまう。


「ん?どうかした?私の顔になんかついてる?」

「んーん、可愛いなって」

「もー…!」

また可愛い顔をする。ちょっとイジりたくなってくるッスねぇ…


「ほいっ」

「え?うわぁっ!!」



ーザッパーーーン!!



少しいたずらをしたくなってみことっちを風呂の中に落としてやった。


「ん、ぷはっ!!」


落としてからちょっとでみことっちのキレイな顔が上がってきた。

「どうスか?このシャンパン風呂の心地は」

「なんか、シワシワする…」

そう、浴槽には大量のシャンパン。自分ではっておきながら圧巻だなーと思う。


俺もみことっちの元に行こうと風呂の中へ。
確かに足元がシワシワするッス…これはこれでいいけど。




「あ、そうだ。涼太くん、お背中お流ししましょうか?」

いつの間に用意したのか手にはふわふわのスポンジ。
ううーん、魅力的なお誘いッスけど…

「いやーそんな悪いッスよー。自分でするからみことっちはゆっくり浸かってて」

そういいながらみことっちのツルツルした肩を下向きに押す。
でも彼女は首を横に振った。

「だーめーでーす。…王様のお世話は、今日から全部私がするんだから」











キタァァァァァァ!!!!!従僕設定!!!!!









「…じゃ、お願い」


そう言うととても嬉しそうな顔をしてくれた。
俺はみことっちに背を向ける。


「じゃ、始めるね」

ふわふわのスポンジを背中に感じる。と同時にみことっちのいい匂いも鼻に感じて…流石にヤバい……!


「も、もう大丈夫ッスよ!あとは自分で…」

「ダーメ」

「ちょっ…」




そんなもたれ掛かられると…


「そんなこと言うなら私、日本に帰るよ…?」

「それは駄目ッス!」





俺は後ろを振り向いてみことっちを強く抱きしめた。

強気ででられると弱いみことっちはさっきまでの威勢はどこへやら。あたふたとあわて始めた。



「りょ、涼太くん!?」

「俺から離れるなんて…許さないッスよ。…俺のお世話いっぱいして。俺から逃げないで」

「……はい、仰せのままに…」


そう言って彼女は俺を抱きしめ返した。






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